化学強化ガラス(ケミカル強化)とは
化学強化ガラスは、化学強化法やケミカル強化法、またイオン交換強化法などとよばれている方法でガラスの表面を強化したガラスです。
簡単に説明しますと、ソーダ石灰ガラスを380℃程度に加熱した硝酸カリ溶融塩に入れると、イオン交換がおこりガラスの表面にテンションがかかり化学強化ができます。一度加熱処理したガラスを冷たい空気で冷やす方法とは違って、ある程度製造にも時間もかかります。
通常、強化ガラスというと、一度加熱処理したガラス板に冷たい風をあてて冷やし割れにくくしています。この方法とは違った方法で強化ガラスを作る方法があります。
普通のガラス(フロートガラス)に比べると、5倍以上の強度を持っています。熱処理強化よりも、強度がつよくなります。
ケミカル強化ガラスは、加工後でも切断したり、穴あけなどの加工が可能なガラスです。
その特徴から複写機用原稿台のガラス、スキャナー用ガラス、航空機用の風防ガラス、電子レンジ用ドアのガラス、タッチパネル、電磁調理器用のガラスなどとして使われています。