ピラン|ガラスの種類辞典

ピラン

  • 防火ガラス-1
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特徴 AGCが製造・販売するワイヤレス防火ガラス
防火対策・安全対策
網が無くなったことで、景色が見やすい
網入りガラスよりもサッシへの負担が減り、施工も楽
透明度が高く、熱による膨張も小さい
シーン 特定防火設備、及び防火設備用のガラスとして
厚み 6.5 (ミリ)

ピランとは

ピランはAGCが製造・販売する防火ガラスです。防火ガラスというと網入りガラスが思い浮かぶかもしれませんが、近年は網が無いタイプの防火ガラスも増えています。

ピランは透明度が高く、熱による膨張も小さいため、「特定防火設備 」(後述) として使用できます。

ピランにはコーナーの1ヶ所にマークが付いています。防火設備に利用する場合には耐熱ガラスの規格に適合することを示す「fG」マークが付きます。

また周縁部にはキズを防止する保護テープが巻かれています。剥がさず、そのまま施工してください。

ピランは透明度が高い

ピランとフロートガラスの透過率の比較図

この図は、ピランと普通のガラス (フロートガラス) において、光をどれくらい透過するのかを比べたものです。

全ての波長において、ピランの透過率が上回っています。つまりピランは、非常に透明度が高いガラスであると言えます。

ピランの規格

品種(商品名) 呼び厚さ(ミリ) 最大サイズ(ミリ) 最小サイズ(ミリ)
ピラン(特定防火設備用) 6.5 3000 × 2000 350 × 200
ピラン(防火設備用) 透明タイプ 2400 × 1200 900 × 600
サンカットΣクリア

「特定防火設備」と「防火設備」の違い

対価標準加熱温度曲線図

建築基準法には「防火設備」と「特定防火設備」が規定されています。両者の違いは火災に対する耐久度で、防火設備は20分間、特定防火設備は60分間、火炎を通過させないことが条件。特定防火設備の方が、より高い防火性能を求められます。

ピランは特定防火設備として認められています。一方で防火設備用もあり、こちらには熱線反射ガラスのサンカットΣ(クリア)を使うこともできます。

特定防火設備用ガラスの商品名一覧

  • AGC:ピラン
  • 日本板硝子:パイロクリア
  • セントラル硝子:スーパーファイアレックス
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