レオフレックス|ガラスの種類辞典

レオフレックス

  • レオフレックス -1
  • レオフレックス -2
  • レオフレックス -3
  • レオフレックス -1
  • レオフレックス -2
  • レオフレックス -3
販売価格
-
在庫
在庫あり
特徴 薄い・軽い
傷つきにくい・割れにくい
常温で曲げることができる
キズ・白濁・黄変がない
シーン 太陽電池モジュールのカバーガラス
螺旋階段のガラス手摺
厚み 0.85 / 1.1 / 1.3 (ミリ)

レオフレックス とは

レオフレックス -1

Leoflex(レオフレックス)は AGC㈱ が製造・販売している「化学強化ガラス」です。

「イオン交換法」という方法で強化することで、強くしなやかな薄板ガラスが実現。非常に薄いため大幅に軽量化され、またその薄さがもたらす弾性により、常温で曲げて使用することも可能な、従来のガラスのイメージを覆す商品です。

※化学強化(イオン交換法)の仕組み

イオン交換法 説明
化学強化とは?

化学強化とは、ガラスに含まれる成分を取り替えて強化することです。

通常のガラスにはNa+ (ナトリウム) イオンが多く含まれています。これをK+ (カリウム) イオンを含む溶液に浸すことで、ガラス表面のNa+イオンと溶液中のK+イオンが入れ替わります。K+イオンはNa+イオンよりも大きいため、ガラス表面の細かなキズを埋めます。これによりガラスが割れにくくなります。

参考:山本哲、吉田宜史「イオン交換法によるガラスの化学強化

常温で曲げ加工ができる革新的な強化ガラス

レオフレックスの特性

通常、ガラス手摺などに使われる「曲げガラス」は、工場の窯で数百度の熱を加えて曲げているため、コストと時間がかかりました。しかし、レオフレックスはその薄さと弾性力から、常温で曲げることができるため、施工現場での自由な曲げ加工が可能です。

規格

品種 (商品名) 厚み (ミリ) 最大サイズ (ミリ) 最小サイズ (ミリ)
レオフレックス 0.85 、1.1 、1.3 1200 × 700 50 × 50

レオフレックスの特性

レオフレックスには以下の特性があります。

特性 レオフレックス(Leoflex)
機械的特性 密度 (g/cm3) 2.48
ヤング率 (GPa) 74
剛性率 (GPa) 30
ボアッソン比 0.23
ビッカース硬度 (強化前) 595
ビッカース硬度 (強化後) 673
熱的特性 熱膨張係数 (50-350℃ × 10-7/℃) 98
Tg (°C) 604
軟化点 (°C) 831
徐冷点 (°C) 606
歪点 (°C) 556
光学的特性 屈折率 (Nd) 1.51
光弾性定数 (nm/cm Mpa) 28.3
電気的特性 体積抵抗率 (log (Ω・m)) 8.4

レオフレックスに可能な加工処理

レオフレックスにおける、各加工処理の可否は以下の通りです。

切り欠き、穴あけ加工 加工制約があります。
継ぎ目のない円筒形造作 ×  
曲げ加工 加工制約があります。
切断加工 品種、加工、仕様によります。
あわせガラス化  
鏡面加工  
フィルム貼付 片面・両面可能

 

レオフレックスの施工事例

レオフレックス

ガラスのらせん階段が最新技術によって作れるようになっており、最近ではアップルストアで見ることができます。

ガラスのらせん階段を作れるAGC「レオフレックス」【手すり壁編】>

最終更新日: