アトッチ|ガラスの種類辞典

アトッチ

  • アトッチ -1
  • アトッチ -1
販売価格
-
在庫
在庫あり
特徴 断熱
結露対策
シーン 戸建住宅
スペーサーの厚み 8 / 10 / 12 / 14 / 15 / 16 (ミリ) 等

アトッチ とは

アトッチ メイン画像
アトッチ 使用イメージ

「アトッチ」は、既存の窓にLow-Eガラスをそのまま貼り付けることで、Low-Eペアガラスと同等の効果を発揮する後付けガラスです。AGC㈱ が製造・販売し、専門の施工業者によって取り付けが行われます。

このアトッチの登場で、これまで困難だった「ビル窓のペアガラス化」を、短期間で行うことが可能になりました。手軽に断熱性を高め、省エネ効果も獲得した商品です。

アトッチの効果 -2

アトッチを設置することで、単板ガラスに比べて遮熱性能が2倍弱、断熱性能が4倍近くになります。

バリエーション

アトッチは

  • クラシック
  • クリア
  • クール

の3タイプが展開されています。

アトッチ の性能

フロートガラス 6ミリ に、アトッチ 5ミリ を装着した場合の性能を、各タイプごとに比較した図がこちらです。

タイプ 日射熱取得率
(η値)
熱貫流率
(W/㎡・K)
可視光透過
(%)
紫外線カット率
(%)
エネルギー削減率(通年)
札幌 東京 宮崎
クラシック 0.47 1.6 69.1 83.9 35.4% 32.4% 30.2%
クリア 0.59 1.7 77.1 74.1 37.5% 31.5% 28.1%
クール 0.39 1.6 49.7 92.5 34.1% 32.6% 31.1%

アトッチの施工について

アトッチ・クラブ 画像

アトッチの施工は「ATTOCH CLUB」により行われます。これは旭硝子の施工教育を受けて認定された、プロの施工集団です。

アトッチを施工する前後の様子

アトッチ施工の様子

アトッチを施工する前と、施工した後の写真です。全体としては見た目が変わりません。コーナー部を見ると、新しく取り付けたガラス (アトッチ) の枠が見えます。既存の窓にしっかり収まっていますね。

省エネ大賞受賞商品

省エネ大賞のイメージ画像

アトッチは以下に挙げる点が評価され、平成25年度省エネ大賞を受賞しています。

  • 室内側から施工できるため足場を組む必要がなく、短期間で作業できる。
  • 夏冬ともに省エネ効果が大きい。
  • 遮熱フィルムと異なり、定期的な貼り替えが不要。
  • 既存のガラスをそのまま使うため、廃棄が不要。

住宅の省エネが重要視される昨今、アトッチはオフィスビルや商業施設への普及が期待されています。

アトッチ の開発背景

アトッチ取り付け イメージ

アトッチは2012年10月に発売されました。主な目的は、エコガラスへの交換が難しいオフィスビルなどの省エネ化を進めることです。

前年に発生した東日本大震災により電力事情が逼迫したことを受け、窓を省エネ化するニーズが急速に高まりました。しかしビルや店舗では「ペアガラス化が困難なFIX窓が多い」「ガラス交換工事が足場を組んだ大規模なものになる」「二重窓を設置するスペースがない」といった理由から、窓リフォームがあまり進まなかったのです。そこで遮熱フィルムを貼る方法が多く取られていました。

ところが遮熱フィルムの多くは、夏の暑さ対策にはなりますが、冬の寒さを防ぐことができません。このことから旭硝子には、「簡易な方法で、既存のガラスを通年で高い省エネ効果を発揮するエコガラスにできないか」という要望が多く寄せられていました。

旭硝子はこうしたニーズに応えるため、既存の窓ガラスに室内からLow-Eガラスを貼り付けられる「アトッチ」を開発しました。アトッチは夏も冬も効果を発揮し、施工は1窓あたり30分~1時間。空調コストと施工費用を削減した製品です。

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