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蛍光ガラス
蛍光ガラス とは
「蛍光ガラス」は、株式会社 住田光学ガラス(SUMITA OPTICAL GLASS, Inc.)の製品で、紫外線を可視光に変換するガラスです。蛍光活性元素が含有されたガラスで、蛍光体を表面に塗布したガラス板とは異なり、基本的に透明な素材であり、広い範囲の紫外線により強い蛍光を発します。
蛍光ガラスの特徴
蛍光ガラスの特徴は以下の通りです。
- 200~400nmの微弱な光を高効率で可視光に変換することができる。
- 多量の発光イオンが分散している。
- 透明で均質性が高く、機械加工性にも優れ、他の光学ガラスと同様に様々な形状に加工することができる。
- 耐水性にも優れている。
- 紫外線を長時間照射しても、性能の低下はほとんどない。
主な使用用途
蛍光ガラスは、主に以下のような用途に使用されます。
- エキシマレーザーや高圧水銀灯などの、紫外線を発生する光源の光軸調整や焦点調整、およびプロファイラー
- 蛍光強度の直線性などから蛍光物質に対する標準試料
また、希土類元素の蛍光を含むという特徴を活かし、光機能性ファイバーへの応用も考えられています。
蛍光ガラスの光学的特性は下記の通りです。
赤色 | 緑色 | 青色 | |
---|---|---|---|
主発光波長(nm) | 610 | 540 | 405 |
励起波長範囲(nm) | 200 ~ 420 | 140 ~ 390 | 140 ~ 400 |
最低励起感度(μW/cm2) | ~ 1 | ~ 1 | ~ 1 |
屈折率(nd) | 1.644 | 1.694 | 1.477 |
赤色……赤色蛍光ガラス
緑色……緑色蛍光ガラス
青色……青色蛍光ガラス
蛍光ガラスの熱・機械的特性は下記の通りです。
赤色 | 緑色 | 青色 | |
---|---|---|---|
転移点 Tg(℃) | 594 | 660 | 398 |
線膨張係数(α×10-7) | 86 | 73 | 176 |
比重 S.g | 3.77 | 3.76 | 3.65 |
ピッカース硬度 Hv | 633 | 765 | 344 |
ヤング率 E(×108N/m2) | 900 | 1140 | 650 |
剛性率 G(×108N/m2) | 340 | 440 | 250 |
赤色……赤色蛍光ガラス
緑色……緑色蛍光ガラス
青色……青色蛍光ガラス