フッ化カルシウムガラス|ガラスの種類辞典

フッ化カルシウムガラス

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特徴 無色
透過波長領域が広い
屈折率が低い
分散率が低い
シーン 望遠レンズ
ズームレンズ
テレビカメラ
天体望遠鏡

フッ化カルシウムガラスとは

フッ化カルシウムCaF2とは、何でしょうか?

フッ化カルシウムガラス

呼んで字のごとくフッ素とカルシウムからなる有機化合物です。別名、蛍石とも呼ばれています。蛍石の主成分はフッ化カルシウムです。

色は、無色です。

収差なしのガラス

フッ化カルシウムガラスは透過波長領域が広くて、屈折率も低く・分散率も低いという特性をもっています。この特性をいかして(アポクロマート)望遠レンズをはじめ、ズームレンズテレビカメラ天体望遠鏡などの製品に使われています。このレンズ(ガラス)を使えば二次色収差を完全に取り除くことが可能です。

収差とは?

物体がレンズや反射鏡によって像を結ぶ場合、元の物体と同じ形状にならず、ひずみやぼけを起こしてしてしまいます。この現象を収差と呼んでいます。

フッ化カルシウムガラスは、どんな所に使われていますか?

フッ化カルシウムガラスは、優れた透過性を持っています。その上屈折率も低く・分散率も低いといった特性があります。ひずみやぼけが無いためレンズにピッタリです。この優れた特性をいかしてレンズとして使われています。

どんなレンズに使われているの?

アポクロマート(理科の授業で使った顕微鏡の対物レンズの一種)、望遠レンズをはじめ、カメラのズームレンズ、テレビカメラのレンズ、天体望遠鏡のレンズなどの製品に使われています。

日本各地の大きな天体望遠鏡のレンズとして使われています。

フッ化カルシウムガラスの最大サイズは?

加工可能な最大サイズは、φ5ミリ~φ200ミリとなります。

こうして指定サイズに切られたガラスは加工されて、アポクロマート(理科の授業で使った顕微鏡の対物レンズの一種)、望遠レンズをはじめ、カメラのズームレンズ、テレビカメラのレンズ、天体望遠鏡のレンズなどの製品に使われています。

円形だけでなく、四角形にも加工できます。お問い合わせ下さい。

フッ化カルシウムガラスの特性は?

CaF2の特性は、下記の通りです。

結晶構造 等軸結晶
熱膨張係数 2.4 × 10-5/℃
(20~60℃において)
熱伝導度 2.32 × 10-2cal/cm・sec・℃
(36℃において)
比重 3.18
融点 1360℃
硬度
(Knoop No)
158
劈開面 {111}
溶解度 1.51 × 10-3g/100g
H2O(20℃)

フッ化カルシウムガラスの販売店を探しています、どこで購入できますか?

フッ化カルシウムガラスは、特殊なガラスですのでガラスの購入をお考えの方は、オーダーガラス板.COMへ是非、一度ごお問い合わせ下さい。

フッ化カルシウムガラスの透過光領域は?

フッ化カルシウムガラスの透過光領域は下記グラフの通り。
波長の単位はマイクロメーターで表されており、1μm=1000nm (ナノメーター)となります。
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