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特徴 | ガラスの原材料に鉛を含まない放射線遮蔽ガラス |
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シーン | 比較的放射線の弱いマンモグラフィの機器の側で衝立の一部 |
厚み | 9 (ミリ) |
特徴 | ガラスの原材料に鉛を含まない放射線遮蔽ガラス |
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シーン | 比較的放射線の弱いマンモグラフィの機器の側で衝立の一部 |
厚み | 9 (ミリ) |
鉛フリー放射線遮蔽ガラスとは、ガラスの原材料に鉛を含まない全く新しいタイプの合わせガラスのことです。鉛の代わりに放射線を遮蔽する物として新たにストロンチウム、バリウムなどを使っています。
鉛を使った放射線遮蔽ガラスよりは、放射線を遮蔽する能力は低いですが、比較的放射線の防護や特に衝撃安全性の求められているマンモグラフィの衝立などに使われています。
従来の鉛を使った放射線遮蔽ガラスにはない優れた特性も持っています。クリアな視界で、さらにお掃除も簡単で普通のガラスと同じように水拭きも可能です。
なんと言っても、ガラスの比重が同じ厚みの窓ガラスとほぼ同じなんですよ。
比較的放射線の弱いマンモグラフィの機器の側で衝立の一部として使われています。
最近では、乳ガンの早期発見の為マンモグラフィの受診者増えています。法律が改正されて医療従事者が撮影室内で機器を操作することが可能になりました。この改正により作業がしやすく時間の短縮になりました、また痛みを伴う受診者への負担軽減され安心感へつながっています。
しかし、医療従事者にとっては、放射線の被曝の可能性が高くなったともいえます。
そこで日々の診療を行う医療従事者を守るために、放射線の被曝を軽減し、視認性が得られる放射線遮蔽ガラスが使われています。従来の鉛ガラスは黄色でしたが、着色と傷の付きやすさを解消し視認性の高いガラスとなり、作業効率も高くなっています。
製造可能な鉛フリー放射線遮蔽ガラスの最大サイズは、1200ミリ × 2400ミリです。
厚みは9ミリのみとなります。
ガラスを販売するときは、規格のサイズ(作り置きガラス)から切り出して販売します。 規格サイズの最大寸法は2400ミリ × 1200ミリで、この範囲内であればどんな大きさでも可能です。
3枚の特殊ガラスを安全フィルムで貼り合わせていますので、衝撃に強く安全性に優れています。
重量は24.5kg/㎡となります。
最大サイズの重量は、70.56kgになります。
LFX-9 | LX-57B | 含鉛アクリル | |
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モース硬度 | 6.5 | 6 | 3 |
可視光透過率(%) | 85 | 86 | 75以上※ |
比重 | 2.7 | 4.4 | 1.6 |
※板厚12ミリ(鉛当量0.5mmPb)の場合
物質の密度をあらわしています。比重1より小さい物は水に浮き、比重1より大きい物は水に沈みます。
上の表からもわかるように、鉛フリー放射線遮蔽ガラスは鉛ガラスや含鉛ガラスに比べて、ガラス表面も硬く傷がつきにくい、さらに比重も軽く可視光線の透過もほぼ鉛ガラスと一緒です。
X線管電圧(kV) | LFX-9のX線透過率(%) | 鉛当量(mmPb) |
---|---|---|
50 | 0.04 | 0.5 |
80 | 1.75 |
●IEC1331-1,1994に基づく測定結果
※30kVでのX線透過率の測定も行いましたが、バックグラウンド以下の値しか検出できませんでした。30kVのX線は完全に遮蔽できていると考えられます。
LXX-9というのは、鉛フリー放射線遮蔽ガラスの商品名です。製造メーカは、日本電気硝子株式会社さんになります。原材料に鉛を使用していませんが、鉛に代わるストロンチウム、バリウムなどを使用することでX線遮蔽性能を高めています。
上の表は、鉛フリー放射線遮蔽ガラスを用いた実験結果です。9ミリという厚みで鉛当量0.5mmPbで更にX線管電圧50kv80kvでX線をかなり遮蔽できていることがわかります。